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「主治医」とは何か

ちょっと考えさせられる記事に出会いました。

【参照記事】
「白い巨塔」財前五郎は主治医だったのか 患者と病院のすれ違い
(2020.2.4 デイリー新潮)

 

その記事にもあるように、多くの急性期病院や大病院では、外来と病棟で担当医が別れているのが普通です。
少し規模の小さな病院では外来も病棟も同じであったりしますが。
特に、若い医師が多くいる病院(管理型研修病院)では、それが普通です。
つまり、病棟は若い医師が中心となって患者を見る、ということになります。

 

記事の中に出てくる里見清一氏(ペンネーム)。たしか肺癌の専門医ですね。
彼が著した『「人生百年」という不幸』の中で、こう書かれているそうです。
「主治医」という概念は、日本独特のものであると。

 

今や、「主治医」は一人ではなくて、複数名です。
そう、「主治医グループ」という名の下、グループで担当します。
それなら、一人が欠けても他の人がカバーできます。

 

例えば、当直明け。
例えば、病休や冠婚葬祭で休まなければならないとき。
主治医が一人(だから”主”と付く?)だったときには、インフルエンザでも高熱が出ても体調がどんなに悪くても、病院に出て行きました。
休日出勤は当たり前。大晦日・元旦も然り、夜中に呼び出されるのは日常茶飯事。
院内に当直がいても、主治医が呼び出されていましたからね…。

 

しかし、高齢化少子化社会となった今、それには無理があります。
以前にも述べたように、医療者の業務負担は年々大きくなっています。
出産や育児、もしくは介護の人を抱える人は、その環境下では働けません。

 

【関連記事】
患者の高齢化に伴う医療従事者の負担増(2020.1.18)


そのような医療体制は今後改革され、少なくとも現存の体制(主治医が最初から最期まで関わる)はほぼなくなるでしょう。
それは日本人のメンタリティーにはそぐわないかもしれません。
でも、若い人たちはそのような方向性で動いています。
医療従事者も患者側も。

 

 

あらためて、「主治医」とは何か。
患者に対する責任は時間内だけ負えばよいのか。
その責任感は、医師の業務としてのものなのか、あるいは、医師を志したときの気持ちから、人としての心から出てくるものなのか。

 

昔を知りつつ、今なお活動している私たち世代が、今後の行方を握っているようにも感じています。
改革の流れは止められませんし、止めてはいけないと思います。
その上で、何かが欠けている気がするのは、私だけではないのかも。

 

docshin * 色即是空 * 23:59 * comments(0) * - * 昨年の記事

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