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池上彰『知の越境法 「質問力」を磨く』

「専門を決めない」学びのススメです。
分かりやすさは武器になり、専門を持たないことは分野の垣根を越える強みがあります。

 

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<19-038>
【しんちゃんオススメ ★★★☆☆ 多様性を創り上げるために】

<目次>
第1章 「越境する人間」の時代
1 「知の越境者」が求められている
2 政治と経済の越境
第2章 私はこうして越境してきた
1 逆境は独学で切り抜ける
2 自分の足りないものを点検し、補う
第3章 リベラルアーツは越境を誘う
1 画期的アイデアが生まれる背景
2 すぐ役立つものは、すぐに陳腐化する
第4章 異境へ、未知の人へ
1 使える「ゆるやかな演繹法」
2 この人びとに惹かれる
3 人こそ異境である
第5章 「越境」の醍醐味
1 守られているものは弱い
2 歴史への越境、歴史からの越境
3 南スーダンと戦後日本の共通項
第6章 越境のための質問力を磨く
1 愚かな質問はない、愚かな答えがあるだけだ
2 想定外の質問を投げかける
終章 越境=左遷論
1 「事実」が揺らいでいる
2 ムダなことが後で生きてくる
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著者の自叙伝的な記述の中に、主張が込められている本、という感じです。
著者は周囲を巻き込むことが上手ですね。
これまでの経緯からよくわかりますし、本人もそのことに気づき、それを上手に活用しています。
ただ、そのことに甘えているわけでもなく、周囲から浮いたり孤立したりすることを恐れていないとも感じます。

 

「知の越境」というだけあって、あらゆる分野に進出し、そこに必要な知識を習得。
それを素人にもわかりやすく伝える能力を身につけています。
(「週刊こどもニュース」を見たことがある人なら、ご理解いただけるでしょう)

専門用語を使って説明する専門家の言葉を瞬時に小学生にも分かる言葉に翻訳して説明できることです。

 

広い知識の持ち主であることは間違いないし、新しい分野を開拓(越境)していく意欲も十分。
それを良しとするか悪しとするかは判断が分かれるかと思います。
ある分野の専門家からすれば、拙い知識を振り回しやがって、と思われている(偏見を持たれている?)と思います。
しかし、多くの人からすれば、難しい用語を振り回す専門家よりも、著者のような人に親近感が湧くでしょう。
おそらく、どの業界でも似たようなことがあるのだと思います(私のいる業界も同じ)。

 

どちらの側が良い悪いのではなく、どちらも必要なのです。
おそらくは、多くの人にとって必要なのは、筆者のような人。
その分野を極めたい人にとっては、専門家や専門書が必要。
それだけのことです。
お互いに相手に対して目くじらを立てる必要はありません。
(多くの場合、目くじらを立てているのは”専門家"と呼ばれる人たち)

 

 

<これから>
「環境を変えること」は間違ってはいない、と再認識。
ある意味「ガラパゴス化」した専門領域からの脱却、という方向も。
あらためて、そのことを堂々と推奨していきたいと。
外部から押し寄せるものへの適応性(汎用性)と多様性の発展を目指します。

 

docshin * 飛耳長目 * 23:59 * comments(0) * trackbacks(0) * 昨年の記事

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